虫歯(むし歯)とは、「ストレプトコッカス・ミュータンス」と呼ばれる細菌が産生する酸によって歯が溶かされ、穴が開いた状態で、「う蝕」またはそのような状態になっている個々の歯を指して「虫歯」と呼んでいます。歯周病と並ぶ歯科の二大感染症です。初期の段階では自覚症状があまりなく、自分では気付かないことが多いのが特徴です。 虫歯は風邪と並んで、どの世代でも抱える一般的な病気です。
食後、食物や糖分が細菌の餌になり、それらを分解する過程で酸が発生し、虫歯になりやすい状態が続きます。酸は歯も溶かすため、毎日のケアを怠るとさまざまなトラブルが発生します。
口の中は普段、中性(pH7.0)に近い状態に保たれてますが、食後は細菌が出す酸によって酸性(pH5.7〜6.2)に傾き、歯を溶かし始めます。
そして、しばらくすると唾液により、酸を中和し、歯を再生しようとする力が働きます。何度も間食をして、継続的にpHが低下すると、溶けた歯を再生する力の働くひまがなくなり、やがて虫歯になってしまいます。
虫歯を予防するためには、出来るだけ長い時間、口の中を中性状態に保つことが必要です。
食後すぐに歯みがきをすることによって、口の中の酸性度の中和にも役立ちます。また、歯ブラシを大きく動かしていると、歯と歯の間に毛先が届かないため汚れが十分に取れません。細かく振動させて磨くようにしましょう。
歯間ブラシやデンタルフロスを併用するとより汚れが取りやすくなるでしょう。
歯ブラシに必要以上の力をかけて磨くことによって、歯が削れ、知覚過敏の原因となることがあります。
睡眠時は起きている時に比べて唾液の分泌が減少するので、細菌が増殖しやすくなります。寝る前の歯みがきを怠ると、就寝中、口の中は酸性状態が続き、歯が溶けやすくなるのです。
就寝前の歯みがきで細菌の増殖を予防しましょう。
やわらかめの歯ブラシで、歯ぐきをマッサージするように磨くことで、歯周病の予防につながります。軽い歯肉炎の場合は、歯ぐきの炎症が治まってきます。
また、歯と歯ぐきの間も一緒に磨くようにしましょう。
キシリトールは、歯垢を形成している虫歯菌(ミュータンス菌)の力を弱める効果があるといわれています。
歯みがきの前にキシリトールを摂ると歯垢が落としやすくなり、歯みがき後に摂ると歯質が強化されます。また、おやすみ前に摂るのも虫歯予防には効果的です。
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